日々忙しく過ごす中で、ふと立ち止まってみると、こんな問いが心に浮かぶことがあります。
「自分は何のために生きているんだろう」
「この行動の拠り所は何だろう」
その答えは、私たちが無意識のうちに「人生の中心に置いているもの」にあるのかもしれません。
人生の中心に据えるものこそが、私たちの安定、指針、知恵、そして力の源になるのです。
人は「中心にあるもの」に動かされている
例えば、ある人は「お金」を中心にして生きています。
稼ぐこと、増やすこと、失わないことに最大の関心を持ち、日々の判断や行動がその基準で決まっていきます。
また、ある人は「家族」や「愛する人」を中心にしています。
その人の幸せや期待が、自分の行動の原動力になっている。
あるいは「仕事」「名誉」「承認欲求」「自由」など、中心に据えるものは人それぞれです。
しかし、何を選ぶかによって、心の安定度や視野、行動の質が大きく変わってきます。
中心が不安定だと、人生も揺れる
もしあなたの中心が「お金」なら、経済状況が悪化すれば不安定になり、
「他人の評価」なら、少しの批判で自信を失ってしまうでしょう。
「愛する人」でも、その人が変わったり離れたりすれば、自分の軸が揺らいでしまいます。
人生の中心が変動しやすいものだと、自分自身も不安定にならざるを得ないのです。
原則中心の生き方
では、何を中心にすれば良いのでしょうか。
答えは、「不変の原則」を中心に置くことです。
誠実さ、尊敬、愛、正義、貢献──こうした価値観や原則は、時代が変わっても、状況がどうであっても揺るぎません。
原則を中心に据えると、外的な変化や他人の評価に振り回されることがなくなります。
たとえば「誠実さ」を中心に置く人は、どんな状況でも自分に正直であろうとします。
「貢献」を中心に置く人は、環境がどう変わっても他者のために何ができるかを基準に行動を選びます。
実績例:原則中心で成功した経営者
ある企業の創業者は、会社を興したとき「誠実な商い」を原則に掲げました。
目先の利益を追わず、常に顧客と社員に正直であることを優先してきた結果、数十年の間に顧客からの絶大な信頼を得て、競合が次々と撤退する中でも安定した成長を続けています。
この経営者が語った言葉が印象的です。
「原則を裏切らなければ、たとえ一時的に損をしても、必ず誰かが見てくれている」
自分の中心を見つけるための問い
自分が何を中心にしているのかは、以下の問いを考えることで見えてきます。
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何が奪われたら、自分は動揺するだろうか?
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何を基準に判断や行動を決めているか?
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自分が心の底から守りたい価値観は何か?
この問いに真摯に向き合うことで、あなたの「中心」が明確になります。
中心を変えると、視界が変わる
人生の中心が変わると、見える景色も変わってきます。
たとえば「成功」や「評価」を中心にしていた人が、「成長」や「貢献」を中心に置き直すと、日々の行動や人との接し方に変化が生まれます。
評価を気にしていた頃は「どう見られるか」に敏感だった人が、成長を中心にすれば「何を学べるか」「どう役に立てるか」という視点に変わります。
すると、失敗や批判でさえ、成長の糧として捉えられるようになるのです。
中心が変われば、人生の質が変わる。
それは目の前の世界が変わるのではなく、自分の“見方”が変わるからです。
まとめ:中心が整えば、人生はブレなくなる
結局のところ、自分の人生の中心に何を置くかが、すべてを決めます。
安定も、指針も、知恵も、力も、そこから湧いてくる。
一時の感情や状況に流されることなく、不変の原則に根ざした中心を持つことで、あなたの人生はどんな波にもブレずに進んでいけるのです。
今日から、あなたの中心に何を据えますか?
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