「頑張っているのに、なぜか空回りしてしまう」
「やる気はあるのに、結果がついてこない」
そんな悩みを抱えていた頃の私に、今の自分が何かひとつだけ伝えるとしたら──。
それは、「変えるべきは“やり方”ではなく、“あり方”だよ」という言葉です。

今回は、私自身の体験や支援してきた実例を交えながら、「自分のあり方を変えること」が人生や人間関係をどう変えていくのか、そのプロセスをお伝えします。

1章 変われない理由は「見えない壁」にある

「もっと自分らしく生きたい」「人間関係を良くしたい」「成果を出したい」──。
こうした悩みを抱えている人は多いものの、実際には何年も同じ場所をぐるぐると回っている感覚にとらわれていることがよくあります。

私自身もかつて、会社で評価されたいと頑張る一方で、家ではイライラをぶつけるという悪循環を繰り返していました。
時間管理の本を読み、効率化のノウハウを試しても、長続きしない。
そんな自分を責めてばかり。

そのとき、ふと気づいたのです。
「“やり方”ばかりを変えようとしている。
でも、肝心の“あり方”は変わっていない」と。
この気づきが、長年まとっていた古いパラダイムを壊すきっかけとなりました。


2章 「知識」「スキル」「意欲」の3要素に向き合う

私たちは、目に見える行動だけで人を評価しがちです。
でも、その行動の裏には「何を知っているか」「どんな技術を持っているか」「何を大切に思っているか」という3つの要素が隠れています。

たとえば、私がコンサルを担当したある中小企業の管理職の方。
部下との関係がうまくいかず、毎月離職者が出るという状況に頭を抱えていました。
最初は「もっと話しかけたほうがいい」「フィードバックをしよう」と、“やり方”の提案をしていましたが、うまくいかない。

そこで、本人の「知識」「スキル」「意欲」に着目し、じっくり対話を重ねると、「部下のことを理解する前に、結果を急いでいた」という内面の気づきに至りました。

そこからは、会話の仕方も、時間の使い方も変わっていき、半年後には離職率ゼロ。
部下の自発性が高まり、チームの売上も前年より30%アップしました。


3章 「パラダイム」を書き換えるにはどうするか

“パラダイム”とは、自分の思い込みや価値観のレンズのようなもの。
このレンズが曇っていると、どんなに優れた行動をとっても、思うような結果が出ません。

このレンズをクリアにするには、「まずは自分の見方を疑ってみる」ことが大切です。
私は毎朝、「昨日、無意識に判断した場面はあったか?」と自問しています。
ある日は、「あの人はどうせやらない」と決めつけていた自分に気づき、謝罪とともに関わり方を改めたこともありました。

見方が変わると、不思議と相手の態度も変わる。
まるで世界が変わったかのような感覚になりますが、実際に変わったのは「自分のあり方」です。


4章 他人との関係も、自分の「あり方」次第

私たちは、他人を変えようとしがちです。
特に家庭や職場では、「あの人がもっと○○してくれたら…」とつい思ってしまいます。

でも本当は、「自分がどう関わるか」で相手の反応が変わることがほとんど。

ある読者の方から、「夫婦関係が冷え切っていたけれど、まずは自分の聴く姿勢を変えてみたら、会話が増え、感謝の言葉も増えた」との声をいただきました。

他人をコントロールすることはできませんが、自分の「あり方」はいつでも選べる。
そしてその選択が、相手の行動にまで影響を及ぼしていくのです。


5章 「上向きのプロセス」は今日から始められる

自分の見方を変えるのに、特別な才能や立場は必要ありません。
必要なのは、「本気で変わりたい」という意志だけ。

見方が変われば、選ぶ言葉も、行動も、時間の使い方も変わります。
そして、効果性のレベルは必ず引き上がっていく。

実際、私の読者コミュニティでも、「自分のあり方に集中し始めてから、仕事も家庭も一気にうまく回り始めた」と報告が増えています。
表面的なテクニックではなく、深い自己理解と変化への意欲があれば、どんな人でも「上向きのプロセス」に乗ることができるのです。


おわりに

「人生を変えたい」と願うなら、“やり方”を探すのをやめて、“あり方”に目を向けること。
それが、本当の変化への第一歩です。
あなたがこれまで支えてきた“古い見方”を、そっと手放してみませんか?
その瞬間から、あなたの人生は静かに、でも確実に動き始めます。