「もっと自由になりたい」
「自分の人生を生きたい」
そう願いながらも、
・会社の方針が…
・家族の期待が…
・世の中の流れが…
と、自分の人生の主導権を“外側”に明け渡してしまってはいないでしょうか。
私たちは、気づかぬうちに「影響の輪の外側」に人生を探し求めがちです。
けれど、それは主体性を放棄し、人生の設計図=第一の創造(知的創造)を、他者や環境に委ねてしまうことにほかなりません。
今回は、「影響の輪」と「第一の創造」という視点から、人生を本当に“自分のもの”として取り戻すための考え方を紐解いていきます。
1章 「影響の輪」とは何か
まず、「影響の輪」とは、自分が直接働きかけることができる領域のことです。
・自分の考え方や態度
・毎日の選択と行動
・学び方や時間の使い方
これらはすべて、自分の意思でコントロールできます。
一方、「関心の輪」は、
・他人の言動
・社会情勢
・過去の出来事
など、自分ではどうにもならない事柄です。
主体的に生きる人は、「影響の輪」に意識とエネルギーを集中させます。
反対に、「関心の輪」のみにとらわれる人は、自分の人生のハンドルを握らず、環境任せの生き方をしてしまうのです。
2章 第一の創造を他人に任せる危うさ
「第一の創造」とは、人生における知的な創造=設計図づくりのこと。
人生を家づくりに例えるなら、図面を引く工程です。
しかし、自分で図面を描かず、親や社会、上司や流行に任せてしまうと、知らぬ間に「自分の人生ではない何か」を一生懸命つくることになります。
・進学も就職も親の期待どおり
・評価されるからと、やりたくない仕事を続ける
・SNSの「いいね」を気にして、自分の声を押し殺す
これらはすべて、第一の創造を外部に委ねている状態です。
主体的な生き方とは真逆の方向へ進んでしまいます。
3章 人生のハンドルを握り直すために
「じゃあ、どうすればいいのか?」
その答えはシンプルです。
“第一の創造”を自分で引き受けること。
つまり、「自分が本当に大切にしたいこと」を見極め、その価値観を軸に、意識的に選択と行動を重ねていくことです。
たとえば、
・自分が望む働き方は何か?
・どんな人間関係を育てたいのか?
・最期にどんな人生だったと振り返りたいのか?
こうした問いを持ち、内面から人生を設計する姿勢こそが、主体性の本質であり、影響の輪を広げる第一歩になります。
4章 環境や他人に委ねない勇気
人生の設計を自分で担うことは、同時に“責任”を引き受けることでもあります。
それは、「他人のせいにできない」という覚悟を意味します。
・誰かが悪いからではない
・状況が悪いからでもない
・「自分がどう選ぶか」に、人生の質はかかっている
主体的な人は、困難な状況でもこう考えます。
「この状況の中で、自分にできる最善の選択は何か?」
他人や環境の中に人生を求めるのではなく、自分の内側から人生をつくっていく。
それが、第一の創造を“自分のもの”とするということです。
5章 選ぶ力は、いつでもあなたの中にある
人生において、私たちは常に何かを“選択”しています。
選んでいないようで、実は選んでいる。
無意識のうちに流されることも、選択の結果です。
だからこそ、自分の人生を他人任せにしないと決めたとき、あらゆる瞬間が意味を持ち始めます。
・「この言葉を選ぶ」
・「この態度で接する」
・「この道を選ぶ」
そうした日々の積み重ねが、やがて“自分らしい人生”という第二の創造(実行)へと結びついていくのです。
おわりに
他者の評価や環境のせいにしている限り、私たちは本当の意味で人生を“所有”することはできません。
影響の輪の外に答えを求めるのではなく、自分の内側にある“設計図”に立ち返ること。
それが、自由で、誠実で、後悔のない人生の出発点です。
今日から、あなた自身が人生の建築家となり、どんな日々を設計し、どんな自分を形づくっていきますか?
人生のハンドルは、今この瞬間から、あなたの手にあります。
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